2005年05月01日

更新延期中

只今、公私共々多忙につき
新たなエントリーの更新は延期となっております。

が・・・
各検索エンジンから日々多くのアクセスを頂いていたり
福祉関係の方のサイトからリンクされていたりして
介護に関する関心が、この福祉の出遅れた国においても
やはり日々高くなっている様で。

介護に携わる者が現場に於いて、肌で感じる思いを発信する事に
大いに意味があると感じ、落ち着いたらまた更新を再開しようと思っています。
充分に充電した際には、福祉や介護に関心を持たれる読者様に
何かを感じて頂けるエントリーが発信出来ます様、頑張って参ります。

posted by きぴきぴ
posted by きぴきぴ at 00:00| Comment(6) | TrackBack(0) | 番外編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月12日

不正請求の真の被害者

介護報酬の不正請求が問題になっていて
つい先ほどもニュースで取り上げられていた。
認定調査員の訪問時に、できる事もできないと言わせるなどして
介護度を上げて報酬を増やしたり
ケアマネに圧力をかけて、サービスを増やさせ報酬を増やしたりといった具合。


現役ケアマネがインタビューに答えてる場面では
「いけない事と知りながら、その会社に入った以上方針に従わなくては…」
という趣旨のコメントをしていた。
一方、独立したケアマネの密着もしていたが
その労働力と報酬が見合わない事が、ケアマネの独立の壁となっていると閉められた。


こんな制度は、超高齢化社会に対応できるのだろうか?


事業所や施設の不正を阻止するのに効果的な方法なんて無い様に思える。
悪い事をしようと考える人に、しない様言っても
更にばれないやりかたに変わるだけなんぢゃないか。
元々、ケアマネをその施設なり事業所の社員としている事からして
不正が出てこない方が不思議に思える。
ケアマネに圧力がかかりやすい環境にある事は安易に想像がつく。
その圧力のせいかどうか、ケアマネの約半数が独立したいと考えているらしい。


全ケアマネが第三者機構から、各事業所、各施設への出向という形態は取れないものか。


これは、何もお金に関わる問題だけではない。
いや、あたしから言わせればお金の問題の方が小さいとも思える。
認定調査員とケアマネの職務内容とその方法と、雇用形態を大胆に改変しないと
利用者側に過度のサービスを提供され
それを機に残存機能が奪われ兼ねないんぢゃないかとそっちの方を危惧する。


表向きの自立支援なんて、笑わせる。


いくら現場が頑張ってたって、こういう過度のサービスを押し付け
それによって不正に利益を得ようとする者を、システム的に野放しにしていては
ほんとうの意味の自立支援なんて出来るはずもない。


もちろん、まぢめに取り組んでいる事業所も施設もあるけど
不正を行える環境である今のシステム自体を変えなければ
表に出てきたものは氷山の一角である。


何かと、お金の問題ばかり取り上げられるけど
不正で儲けた人の裏にあるのは、その本当の被害者が
当の利用者さん本人である事にも、もっと目を向けて欲しい。
歩けるのに、車椅子を押し付けられる。
自分で食べられるのに、介助される。
そうやって、過度のサービスの押し付けは利用者さんの自由を簡単に奪う。


人間一人の自由を簡単に奪ってしまっている、その罪の深さは
不正がばれて、返還命令に従えばそれでいいのか!
その間に奪われた一人一人の自由と、失った残存機能や自立への意欲は
誰がどうやって保障するというの?


情けない、ほんとうに情けない。


介護保険サービスを利用する方々にとっての最善策を考えないで
お金の事だけを問題にしていると、今にそのお金の面から
この制度は崩壊するでしょう。


ちゃんと見ろ!
そして、忘れるな!
被害者は利用者であることを。
 
posted by きぴきぴ at 23:47| Comment(1) | TrackBack(0) | 我、オモウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月11日

夢の持つ力

「お花屋さんで、横にちょっとおしゃれなコーヒーショップがあってね…」
お店を持つのが夢だと語る、90歳近い認知症(痴呆)の方がいる。
なんてステキで可愛らしい事を言うんだろうと
この方の発言には、度々驚かされている。


「私の夢なのよ〜」と笑うこの利用者さんの話に魅かれ
話を膨らませてみる事にした。
「そんなおしゃれなお店だったら、外国の方も来るかもね?」
「わぁ、じゃあ英語を教えてちょうだい」
という展開になり
Good Morning と Thank you と Good bye の3つを教えてみたら
「グドモーニン」「サンキュー」「グバァイ」と
一生懸命に聞き取っては上手に発音される。


それから数日後
「外国の人が来たらなんて言うんだっけ?」と聞いてみると
しばらく考えてはっとした顔をした後「グドモーニン」と返ってきた。
「すごい、覚えてたのねぇ」と驚くあたしの反応に
嬉しそうに満足そうにニコニコされる。
得意気なその顔には自信がみなぎっていて
「お会計の時はサンキューよ」
「それで、帰る時はグバァイ」
と、覚えた単語を使うシチュエーションと絡めて話してくれた。


脳は老化と共に、古い記憶は比較的守られるが
新しい記憶は残されにくくなるらしいけど
このケースから
新しい記憶も、決して残らないものではないという事がよく分かる。


こういう脳の力に関心しつつ
もっと、あたしが感動したのは
この年齢になっても夢を持って生きる事の素晴らしさで
きっと単なる学習的に英単語を覚えても、記憶に残らなかった気がする。
この方は、「お店を持ちたい」と強く思っていて
その為に必要だと感じた事が、こういう能力を発揮する事に繋がったと思う。


あたしが90歳になった時、夢を持って生きてるだろうか。


活き活きと生きるのに、夢を持つ事は効果的であり
とても大切な事だと感じさせられた。
あたしも、いつまでも夢を追える人でありたい。


英語を教えたあたしの事を「大好きよ〜」と言った後
「お金持ってると、もっと好きだけどね」と
ニヤニヤする彼女のセンスに脱帽した。


あたしも、こんなキュートなおばあちゃんになりたい。
posted by きぴきぴ at 02:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 介護日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月07日

虐待 −事件−Part2

昨日千葉県で、入所者の肋骨を9本折るなど負傷させた疑いで
特養の介護福祉士が逮捕された。容疑者は否認しているが
この職員の逮捕を受けて、市は記者会見を開き
定例の監査に入っていながら
虐待の事実は確認できなかった事を明らかにしたとの事。


定期的に、介護職員による(と思われる)虐待の事件の報道がなされる度に
悲しくて、怖くて、不安な気持ちでいっぱいになる。
この様な事件が、定期的に報道される事で
読み手側でもあるあたし達介護士の感覚がどこか、麻痺してしまいそうな不安。
「あ〜、またか」なんかになってはいけないのは当然だけども
例えば、どこどこに泥棒が入ったとか、またオレオレ詐欺の被害者が出たとか
被害に合われた方には、不謹慎であると知りつつ
どこか「あ〜、またか」の感覚を持ってしまっているのと同じ様に
そんな感覚が介護に携わる者の中にまで生まれてしまいそうで怖い。


あたし達は、こういった事件からたくさん学ばなければならないはずで
そして、現場からこういった事件を生み出してしまわない為に
最大限の努力と細心の注意を払わなきゃならないはず。
なのに、まだ前の事件の余韻も消えない内に
またこうした事件が起きるのはどうしてなのか。


早急にシステムの改善が必要に思えて仕方ない。


虐待の事実をもっともっと通報(内部告発)しやすい環境や
予告なしの監査
職員の配置人数の基準の見直し
認知症(痴呆)の方の個室には、職員2名以上でしか入室出来ないなどの規定
施設側には、どれもそれなりに厳しい事かも知れないけど
職員だけの問題意識や、危機意識や、倫理、モラルなど
悠長に言ってられる場合でなくなっている気がする。


介護は不完全な人間が行う行為であるだけに
せめてシステムだけでも、完璧に近づけていかないと
いくら99%の職員が起こさない事件であっても
1%の職員が起こしてしまってはこういう事件はなくならなくて
99.9%であろうと99.99%であろうとそれは同じ事。


こういった事件を絶対に絶対に起こさせてはならない。


もうこういう事件が繰り返される事がない様に
介護に携わる関係者だけでなく
社会問題として捉え、たくさんの視点からその解決法を探るべきだと思う。
そして、一刻も早い改善を望みたい。


もう誰も傍観者でいられる時は過ぎている。
posted by きぴきぴ at 20:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 我、オモウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月04日

老老介護の果てに

埼玉で「介護に疲れた」と寝たきりの奥さんの首を絞めた
73歳の男性が逮捕された。
所謂、『老老介護』の悲しい事件。


発見者は在宅介護士の女性だった事から
訪問介護は受けていたと思われるし
長女とも同居だったらしい。
奥さんの首をネクタイで絞めてから、自分も睡眠薬を飲んで
自殺を図った無理心中で、意識朦朧の所を発見されていて
奥さんを殺害したと容疑を認めているとの事だけど
どうして、こういう悲しい事件が起きてしまったのか。


ほぼ寝たっきりの奥さんを主に介護していたのはこの男性だったらしいが
例えば、どこかの施設へ入所する事が無かったとしても
訪問介護やデイサービスなど、たくさん利用出来るサービスがあって
殆どが寝たっきりの状態なら、かなりの時間サービスを受けれたはず
でも、この事件では「介護に疲れた」と奥さんの首を絞め
自分も自殺を図るほどまで、この男性は追い詰められていた。


この事件の詳しい背景は分からないけど
日本の福祉が行き届いていない現状が見える。
それがとても悲しいし、腹立たしいし、情けないし、悔しい。
自分も娘の立場で、もし両親にこんな事が起きたらと考えると
とてもやりきれない気持ちになる。
深く考えれば考えるほど、捉えようもなく悲しくなる。


倒れていた男性のそばには『ゴメンネ』と書かれたメモがあったという。


寝たっきりの奥さんの介護に疲れ無理心中から自分は助かった73歳の男性。
もし、殺されてしまった奥さんが話せたとしたら
この男性に何を言うだろう。
『ゴメンネ』を、どんな気持ちで書いたのだろう。
そして今、彼は何を感じているのだろう。


この男性の胸の中の叫びを
誰がどう汲み取ってあげられるのだろう…
posted by きぴきぴ at 00:18| Comment(0) | TrackBack(1) | 我、オモウ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする